読みもの

2021/11/26 12:00

商品に込められた想いや、関わる人々の体温を感じることで、
tocotocoマーケットに並ぶ商品の魅力をもっと知ってほしい!
商品づくりの背景を伺う作り手インタビュー第2回は、離乳食用の器「きのこのうつわ」。


その名のとおり、“きのこ“の形をした、離乳食用の器セット『スナオラボ』の「きのこのうつわ」。お皿とコップに早変わりするユニークなアイデア、そして持ちやすく、スプーンですくいやすく、細部までこだわり抜いたデザインを考案したのは、4人の子どものお父さんである、デザイナーの長尾朋貴さん。

「常に商品を作る原動力は、自分もしくはわが家にほしいなと思うことがほとんど。子育てをしているわが家にとって、子どもの器を作ろう、というのは自然な流れでした。この商品を作るまでにも、ベビー食器を作っていたのですが、実際に使っているとさまざまな改良点があるなと感じていたんです」。

ある日、それは自宅にある子どもの器を並べて、商品コンセプトを考えていた時のこと。「使用頻度の髙い器を手に取ってなんとなく重ねてみると、きのこに見えた。そんな単純なことでした(笑)」。
直感的に「これはいける!」と感じて早速試作に取り組んだ長尾さん。2度の商品改良を経て晴れて商品化に!

「きのこのうつわ」は、胴体のコップ部分と、ふたにもなるお皿、赤ちゃんが持ちやすいベビースプーンの3点セット。お皿は、チェリー(赤茶)もしくはウォールナット(こげ茶)、コップとスプーンはともにメープル。食べさせやすく、子どもも持ちやすい形を徹底研究。加工は、熟練の職人が担当し、器ひとつひとつを手仕事で作り上げている。落としても割れにくい、経年変化も楽しめるなど、木のメリットがいっぱい。

こだわっているのは、皿のフチに返りをつけて、すこし分厚い木のスプーンでもすくえるようにしたこと。コップにはくびれをつけて、小さな子どもでも持ちやすい形に。大人も満足できるデザインは、長く大切に使いたい器だ。
 
◆お話を伺ったのは…
長尾朋貴さん
「“たのしい“と暮らそう。」をコンセプトに、毎日の暮らしに活躍するデザインプロダクトを発信する「SUNAOLAB.」デザイナー。4児の父。新商品も企画・開発中。http://sunaolab.jp/

※tocotoco vol.46「tocotocoマーケットから」を再編集しました。